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犬のトイレのしつけガイド。簡単にできるトレーニングや失敗時の対策を紹介

この記事を監修した人

フリーランス編集兼ライター
穴澤 賢
株式会社デロリアンズ 代表

1971年大阪生まれ。ブログ「富士丸な日々」が話題となり、犬関連の書籍や連載を執筆。著書に「ひとりと一匹(小学館文庫)」、「犬の笑顔を見たいから(世界文化社)」などがある。

いぬのきもちウェブマガジンで「犬のはなし」、sippoで「悩んで学んだ犬のこと」、蓼科高原別荘地では「犬のために山に家を」、雑誌「ねこ」では「犬飼いから見たねこの不思議」などを連載。

はじめて犬を飼う方は、愛犬がきちんとトイレを覚えてくれるか不安ですよね。カーペットやベッドなどにおしっこをされてしまうと後始末も大変ですし、においも気になります。

そこでこの記事では、愛犬のトイレトレーニングを取り上げました。トイレのしつけ方や、失敗したときの対策も含めて解説するので、ぜひ参考にしてください。

そもそも愛犬にトイレのしつけはしたほうがよい?

愛犬と生活を共にするなら、トイレのしつけはしておいたほうがよいでしょう

トイレが上手にできないと後片づけに手間がかかりますし、外出先での粗相は、まわりの迷惑にもなってしまいます。

しっかりトイレができるようにしつけておけば、飼い主さんの精神的な負担も減るのではないでしょうか。

ただ、犬は、2〜3年もすれば自然にトイレを覚えるともいわれています。あまり神経質にならずに、見守ってあげてもよいでしょう。

愛犬のトイレトレーニング・しつけのやり方

トイレトレーニングをする場合は、どのように進めていけばよいのでしょうか。方法は、子犬と成犬で異なるので、それぞれについて解説します。

子犬の場合

子犬が排泄をする回数は、1日に7〜10回ほどです。排泄の前には、そわそわしたり、くんくんにおいを嗅いだり、その場でぐるぐる回ったりといった様子がみられます。

タイミングは、寝起き、食事や水を飲んだ後、運動後ということが多いので、愛犬の様子を観察して排泄のサインを感じ取ったら、トイレトレー(またはペットシーツの上)に連れていってみましょう。

うまく排泄できたら、なでたりおやつをあげたりして、たくさん褒めてくださいね。

犬は、褒められることを喜びます。排泄に成功したら褒めることを繰り返すうちに、トイレを覚えていくでしょう。

なお、犬は、おしっこやうんちのにおいがするところに排泄する習性があります。この習性を利用して、においのついたペットシーツをトイレトレーに入れて置いておくことも有効です。

また慣れないうちは、トイレトレーの外で排泄してしまうことがあるかもしれません。トイレトレーの外も含め、広めにシーツを敷いておくと安心です。

上手く出来たらおやつをあげるのはいいですが、どちらかといえば撫でたり大げさに褒めてあげる方がいいです。毎回必ずおやつをあげると、犬の中で「トイレ=おやつ」になってしまい、特にもよおしていないのにトイレをするフリをしたりすることもあるので。

成犬の場合

成犬は、それまで過ごしていた環境によって、トイレを覚える早さに差があります

トイレを使う環境にいた場合は、においのついたペットシーツがあれば、トイレの場所をすぐに認識してくれる可能性が高いでしょう。そうでない場合は、時間がかかるかもしれません。

成犬の排泄のタイミングは、寝起き、食事の後や水を飲んだ後、散歩中などで、1日に3〜5回ほどです。

サインは子犬と同様で、そわそわするなど落ち着きがなくなります。そのような様子がみられたら、トイレに誘導してみましょう。子犬と同じように、うまくできたら褒めることがポイントです。

愛犬のトイレの場所はどのように決めたらよい?

愛犬のトイレを決める際は、落ち着いて排泄できる静かな場所を選びましょう。

また、犬には寝床から離れたところで排泄をする習性があるので、その点も考慮してくださいね。

おすすめの場所は、脱衣所、キッチンやリビングの隅などですが、自宅の間取りに照らし、愛犬にとってベストな場所を探してあげましょう。

なお、排泄の回数が多い子犬のうちは、トイレが遠いと間に合わないことがあります。成長するまでは、サークルの中にトイレとベッドを一緒に置いてもかまいません。

愛犬がトイレを覚えない・トレーニングがうまくいかないのには理由がある?

愛犬のトイレトレーニングを続けても、なかなか覚えてくれないこともあるものです。その理由としては、以下のことが考えられます。

  • 子犬の場合は、まだ排泄のコントロールができない
  • 成長過程の反抗期にあたっている
  • ストレスがたまっている
  • 褒めるタイミングがずれている
  • 違う場所をトイレだと認識している

それぞれについて、簡単に解説しましょう。

愛犬が子犬の場合は、体の機能が未成熟なこともあり、排泄のコントロールがうまくできません。そのため、トイレではない場所で、おしっこやうんちをしてしまうことがあります。

反抗期の犬も、トイレを失敗しがちです。

犬は、6〜10カ月ころに第一反抗期、2〜3歳ごろに第二反抗期があるといわれています。愛犬がこのくらいの年齢で、無駄吠えやかみつきなどの反抗的な態度がみられたら、トイレの失敗も反抗期によるものかもしれません。

また、留守番が多かったり散歩に行けなかったりすると、犬もストレスがたまります。トイレがうまくいかない場合、日常生活を振り返ってみるとよいでしょう。

トイレが成功して褒めているのにもかかわらずトイレができない場合は、褒めるタイミングがずれているかもしれません。

犬は、時間がたってから褒められても、何を褒められているのか理解できないため、排泄に成功した直後に褒めることが大切です

また、先ほども述べたように、犬はおしっこなどのにおいがついたところに排泄する習性があります。つまり、トイレ以外の場所ににおいが残っていると、そこをトイレだと認識してしまうということです。

トイレではない場所に排泄してしまったときは、においが残らないようにしっかり掃除をしておきましょう。

わが家の福助は、なぜかオーディオセットの右スピーカー前でおしっこをする癖があり、なかなかトイレを覚えてくれませんでした。対策として、右スピーカーの前にトイレシートを置くべきか、でもそうするとそこがトイレだと認識するのではないかと悩んだ次期もあります。でもそんな悩みも成長と共に解消しました。

外でしかトイレをしない子にもトレーニングさせるべき?

外でしかトイレをしない子の場合は、散歩中に排泄させてあげましょう。

ただ、できるなら家の中でもトイレができるようにしておくと安心です。例えば、悪天候で散歩に行けないときは、外でトイレをすることができません。愛犬にとっても飼い主さんにとっても、困った事態になってしまいます。

基本的には外でトイレをさせ、万が一のときのためにトイレトレーニングもしておいてはいかがでしょうか。

愛犬がトイレを覚えるまでにかかる期間の目安はある?

トレーニングをしてトイレを覚えるまでの期間は、犬の年齢や飼い主さんのキャリアによって異なります

子犬の場合、トイレトレーニングの期間は2カ月程度が目安ですが、6カ月〜1年ほどの時間がかかる子もいるようです。

成犬は育ってきた状況にもよりけりで、子犬に比べると、年齢を重ねているほど時間がかかる傾向にあります。

【ケース別】愛犬がトイレを失敗するときの対策

愛犬がトイレを失敗してしまう場合は、その原因ごとに対策が必要です。

ケース別に解説します。

トイレを一度覚えたのに、突然失敗するようになった場合

一度覚えたはずのトイレを突然失敗するようになった場合、主な原因として考えられるのは、反抗期、ストレス、病気です。

まだ若い犬の場合は、反抗期かもしれません。

反抗期は、時期がくれば落ち着きます。叱らず、トイレがうまくできたら褒めることを心がけましょう。

留守番などでストレスがたまっているようなときは、愛犬との時間を増やしてみてください。お散歩に連れて行ったり、たくさん遊んだりすると、ストレスも軽減されるでしょう。

愛犬がシニアの場合は、病気や老化の可能性も否定できません。

膀胱炎や尿路結石など泌尿器系の病気、認知症も疑われるので、気になるときには病院で診察を受けることをおすすめします。

ケージから出るとトイレを失敗する場合

ケージの中ではトイレができるのに、外で失敗してしまう場合は、ケージの外にあるトイレを認識できていないと考えられます。

においのついたペットシーツを外のトイレトレーにセットします。愛犬にトイレのサインが見られたら、トイレトレーに連れていき、外のトイレも覚えてもらいましょう。

成功したら、褒めることも忘れないでくださいね。

愛犬がトイレをわざと失敗する場合

愛犬は、飼い主さんにかまってほしくて、わざとトイレを失敗することがあります。トイレを失敗すると、飼い主さんが自分のほうに来てくれると認識しているからです。

対策としては、トイレに失敗しても、ひとまず相手にしないことを心がけてみましょう。

逆に、トイレで排泄できたときには、思いっきり褒めてあげます。

トイレが成功したときにかまってもらえるとわかれば、わざと失敗することはなくなるはずです。

愛犬がトイレを失敗してしまったときの飼い主の正しい対応は?

愛犬がトイレに失敗してしまうと、ついイライラすることもあるかもしれません。しかし、叱ることだけはしないようにしましょう。

叱られると、排泄という行為そのものがよくなかったのだととらえてしまい、飼い主さんの目の届かないところで排泄するようになってしまいます。また、失敗したときに名前を呼んだり抱っこをしたりすると、「失敗するとかまってもらえる」と学習してしまうこともなきにしもあらず。

トイレに失敗したときは、叱ったり相手にしたりせず、静かに処理をすることが基本です。

そもそも犬は特定の場所で排泄する習慣はないですが、それでは困るので「人間社会のルールを覚えてもらっている」くらいに考えましょう。大丈夫、犬は利口なので、時間はかかっても必ず覚えてくれますし、そのうち家の中では排泄しなくなります。

【FAQ】愛犬のトイレトレーニング・しつけに関するよくある質問

トイレトレーニングをしていると、いろいろな悩みが出てきますよね。

ここでは、トイレトレーニング・しつけに関するよくある質問をみていきましょう。

スプレーやシートなど、トイレトレーニンググッズを使用するのは効果的?

トイレトレーニングを実践してもなかなかうまくいかない場合、しつけ用のグッズを使うことは1つの方法です。

トイレトレーニング用のスプレーには、トイレに誘導するタイプと、トイレをさせたくない場所にかけるタイプの2種類があります。飼育環境や状況に合わせて、選んでみましょう。

トイレトレーニング向けのトイレシーツは、犬をひきつけ、おしっこを誘発するものです。

犬によって効果の差はありますが、トレーニングがうまくいかないときは、試してみてはいかがでしょうか。

トイレトレーニングのプロや、トイレのしつけ教室に任せるのはあり?

共働きなど、家庭の事情でしつけの時間が取れないのであれば、プロに任せることも方法の1つです。

費用はかかりますが、早く確実にトイレを覚えさせることができます。

ただし、教室や先生のいる前などその場ではうまくできても、家に帰ったらできないということもあるでしょう。トイレトレーニングは必ず乗り越えられる壁なので、飼い主さんが根気強く取り組むことも大切です。

トイレトレーやペットシーツの選び方は?

トイレトレーは、愛犬がくるくる回れるように、少し大きめのサイズを選びましょう。ペットシーツをかみちぎってしまう子には、メッシュタイプのトレーがおすすめです。

ペットシーツは、こまめにシーツを換えられるならレギュラーサイズ、体が大きい子やシーツをあまり換えられない場合は、ワイドサイズを選びましょう。

香りつきのタイプ、消臭機能を備えたタイプもあるので、においが気になる場合は、試してみてくださいね。

マーキングをやめさせることはできる?

男の子(オス)の犬は、生後半年ごろになると、おしっこをかけて縄張りを主張する「マーキング」をするようになります。

マーキングを防ぐ効果的な方法は去勢手術で、できるだけ早めの手術がよいでしょう。

なぜなら、すでにマーキングが始まっている場合、去勢をしてもマーキングをすることがあるからです。ただ、頻度は減るケースが多いので、マーキングに悩んでいるのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。

愛犬と充実した毎日を送りたい方には、DeLoreansのオリジナルグッズがおすすめ◎

愛犬がトイレを覚えるまでは、思わぬ場所で排泄してしまうことがあります。その際、においをしっかり消すことが大切です。そうでないと、においのついた場所をトイレだと覚えてしまい、その場所で排泄するようになってしまいます。

そんなときのにおい対策としておすすめしたいのが、DeLoreansの「GREENHAZE ペット・フレッシュナー犬用」です。

悪臭を中和分解し、においをごまかすことなくしっかり消臭してくれます。100%天然成分なので安心して使えることもポイントです。

そのほかDeLoreansには、愛犬と楽しく過ごすためのオリジナルグッズが多数そろっています。ぜひ活用して、愛犬との快適な暮らしを実現してくださいね。

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