雨の日、犬の散歩はどうしてる?室内で疲れさせる方法もある?
この記事を監修した人
フリーランス編集兼ライター
穴澤 賢
株式会社デロリアンズ 代表
1971年大阪生まれ。ブログ「富士丸な日々」が話題となり、犬関連の書籍や連載を執筆。著書に「ひとりと一匹(小学館文庫)」、「犬の笑顔を見たいから(世界文化社)」などがある。
いぬのきもちウェブマガジンで「犬のはなし」、sippoで「悩んで学んだ犬のこと」、蓼科高原別荘地では「犬のために山に家を」、雑誌「ねこ」では「犬飼いから見たねこの不思議」などを連載。
雨の日であっても、できるだけ散歩に行ったほうがよいのでしょうか。
今回の記事では、雨の日の愛犬との散歩を充実させるポイントや、愛犬との室内での過ごし方について詳しく解説します。
愛犬におすすめの雨対策グッズも紹介するので、参考にしてくださいね。
Contents
雨の日、愛犬と散歩に行かないとどうなる?
犬は、散歩に行かないと運動不足になります。「室内で十分」と考える人も多いですが、雨の日であっても1日2回、30分程度の散歩を必要とします。
また、散歩は単なる運動だけでなく、気分転換や精神安定の役割も持ちます。外の匂いや音、風、温度など、家の中にはない新しい刺激を感じることで、脳が活性化されて本能的欲求が満たされます。
そのほか、犬も人間も、日光を浴びることで幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が増えて、精神が安定しやすくなる効果も期待できます。曇りや雨の日は日光量は減りますが、それでも外に出ることでセロトニンは分泌されます。
ただし、愛犬が雨の日の散歩を嫌がる場合は、無理に行く必要はありません。嫌がっているのに無理して連れて行くと、散歩自体が嫌いになってしまうことも……。
また、老犬や子犬は免疫力が低く、雨で体が冷えて体調を崩してしまう場合もあるので、あくまで無理のない範囲で行う必要があります。
みんなはどうしてる?雨の日の愛犬との過ごし方
ここでは、雨の日の愛犬との過ごし方を3パターン紹介します。
運動不足解消のため、できるだけ散歩に行く
運動不足にならないよう、雨の日でもできるだけ散歩に行くという飼い主が多いです。とくに中・大型犬は、相当大きな家でない限り室内で十分な運動をさせることが難しいため、必然的に外に出ているようです。
犬は、運動時間が減るとストレスがたまって、無駄吠えや噛み癖、誤飲・誤食などの問題行動を起こすことがあります。また、運動が足りていないと、太りやすくなったり、筋肉が落ちて弱い体になってしまったりすることも。
できるだけ、雨が小降りになったときや、雨がやみそうなタイミングを見計らって、散歩へ出るようにするとよいでしょう。
無理に散歩に行かず、室内で過ごす
愛犬が雨の日の散歩を嫌がるため、「必要なのはわかっているけれど家で過ごしている」という方も多いようです。
チワワやマルチーズのような超小型犬、ミニチュアダックスフンドやコーギーのような足が短い犬種は、体と地面との距離が近いため、雨の日の散歩では特に体が汚れやすく、そもそも飼い主が外に出たがらないことも……。
犬にとって散歩は運動や気分転換のために大事なことですが、バランスも大切です。雨の日の散歩で無理をしすぎるより、室内遊びで工夫をしている飼い主さんは意外と多いようですね。室内遊びについては、後ほど詳しくご紹介します。
外でしかトイレをしないので無理して散歩に行く
外でしかトイレをしない犬の場合、台風のような悪天候でも排泄させるために散歩へ行きます。
特に柴犬や秋田犬、スピッツのような原始的な犬種は自分のテリトリーを汚したくないという気持ちが強く、外でしかトイレをしなくなる傾向が強いです。
トイレを我慢させることは膀胱炎や尿路結石症などを引き起こすリスクにつながるため、定期的に外へ連れ出さなくてはいけません。
雨風がひどくても散歩に行くのであれば、飼い主さんも愛犬も安全に散歩できるように対策したほうがよいでしょう。
【散歩に行く】雨の日の愛犬との散歩を充実させるポイント
雨の日でも愛犬との散歩を充実させるためには、散歩前の準備と帰宅後のケアが大切です。
この章では、雨の日の犬との過ごし方や散歩を快適にする方法などを紹介するので、参考にしてくださいね。
1)雨の日に役立つ愛犬との散歩グッズを使う
雨の日の散歩には、レインコートのような犬用の雨具と吸水力の高いタオルを準備しましょう。
帰宅後に、愛犬の体の汚れを落として乾かす作業は、飼い主さんにとって大きな負担ですよね。家の中でブルブルされたら、その後の掃除も大変です。
愛犬の体を濡らさないようにするには、レインコートを着せるのが効果的です。
ただ、足首まであるレインコートを着せると、固まって歩けなくなってしまう犬も多いです。そのような子には、動きやすさを重視した、頭と胴体だけをカバーできるレインコートがおすすめですよ。
DeLoreansの犬用レインコートは、マジックテープで止めるだけなので、着脱しやすい点がポイントです。また、プラスチックのワイヤーにより自立するフードは、頭をしっかり雨からカバーしてくれます。
耳の後ろが濡れると特に乾きにくいので、フードをかぶらせて雨に濡れないようにしましょう。
また、一般的な犬用レインコートのフードは、ぺちゃんとなって犬の視界を遮るので、プラスチックワイヤーを入れて自立するフードにしました。
2)室内ドッグランへ行く
室内ドッグランでは、雨の日でも愛犬が思いっきり遊ぶことができます。リードなしで走り回れるので、運動不足の解消にもおすすめですよ。
また、普段は会うことのない犬や飼い主さんとも交流できるので、愛犬にとって良い刺激になるでしょう。
最近は室内ドッグランが増えてきているので、ぜひ利用してみてください。室内ドッグランを利用する際は、ルールやマナーを守って楽しく遊びましょう。
3)愛犬とドライブする日にする
愛犬が車が苦手でなければ、雨の日のドライブもおすすめです。車が苦手な犬もいますが、飼い主さんとのドライブが大好きな子も多いでしょう。
犬にとって、次々と変わる新しい景色や、外のいろいろな匂いは、好奇心を満たしてくれる冒険のようなもの。
特に車に乗って楽しかった記憶があると、「車=楽しい」というイメージが焼き付き、車に乗ることが好きになります。
愛犬の車酔い防止のためにも、ドライブは1〜2時間ごとに休憩を取るようにしましょう。
車で、犬の同伴ができるショッピング施設やカフェなどに行けば、雨に濡れることなく愛犬と楽しい時間を過ごせますよ。
犬を車に乗せる際は、車内を自由に動き回らないようにクレートやキャリーバッグに入れたり、ドライブ用のリードやシートベルトを使ったりするのがポイントです。
理由は、若い頃に仕事でバンを運転していて(犬はいない)渋滞で止まったとき、後部から衝突された経験から。そのときはかなりの衝撃で後部のガラスが粉々になり、損傷も激しかったです。そのため犬を車に乗せるときはもしものことを考えて、後部座席に犬用ドライブシートを付けてそこに乗せ、リードをヘッドレストに固定しています。
犬の隣にある窓も全開にすることはなく、少し鼻先が出るくらいにしています。
4)高架下や屋根付きのコースをチェックしておく
雨の日でも濡れずに散歩ができる、高架下や屋根付きのコースをチェックしておきましょう。
近所にそのようなスポットがなければ、車で屋根のあるところまで行き、散歩をするのもおすすめです。
特に都内などでは、高速道路下の広いスペースなどが多いので、いつもとは違ったコースで散歩を楽しめますよ。
参考:雨の日におすすめの愛犬との散歩場所
犬と一緒に利用できる商業施設やドッグランが、ここ数年でどんどん増えてきています。
愛犬との雨の日のお出かけにおすすめのスポットを、関東・関西・九州に分けて紹介するので参考にしてください。
関東
エリア | 施設名 | 住所 |
---|---|---|
東京都 | 浜町公園わんわん広場 | 東京都中央区日本橋浜松町3-43 |
東京都 | アクアシティお台場 | 東京都港区台場1丁目7‐1 |
神奈川県 | 横浜ベイクォーター | 神奈川県横浜市神奈川区金港町1-10 |
千葉県 | イオンモール幕張新都心 | 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1 |
埼玉県 | 新見沼大橋スポーツ広場ドッグラン | 埼玉県さいたま市緑区見沼 |
関西
エリア | 施設名 | 住所 |
---|---|---|
大阪府 | みのおキューズモール | 大阪府箕面市西宿1-15-30 |
兵庫県 | 神戸ハーバーランドumie | 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-7-2 |
京都府 | わんpark | 京都府長岡京市勝竜寺西川原田16-1 |
京都府 | 下海印寺西条公園 | 京都府長岡京市下海印寺西条 |
奈良県 | まほろばの丘 | 奈良県生駒郡斑鳩町三井611 |
九州
エリア | 施設名 | 住所 |
---|---|---|
福岡県 | ワンパーク大濠店 | 福岡県福岡市中央区大濠公園3-5 |
福岡県 | ドッグパークJR箱崎駅前 | 福岡県福岡市東区筥松2-31-1 |
熊本県 | 海中水族館シードーナツ | 熊本県上天草市松島町合津6225-8 |
大分県 | 湯布院ガーデンホテル ドッグラン&リゾート | 大分県由布市湯布院町中川1120 |
長崎県 | DogCatista(ドッキャイスタ) | 長崎県長崎市浜町8-29 好文堂書店3F |
【室内で過ごす】雨の日の愛犬との過ごし方・ストレス解消方法
雨の日に愛犬と室内で過ごす場合は、散歩に行かない分たくさん遊んでエネルギーを発散させてあげましょう。
犬は、室内でたくさん遊んで疲れると、散歩に行けないストレスで問題行動を起こす可能性も下がります。
ここでは、室内でのおすすめの遊びを紹介します。
宝探しゲームで遊ぶ
「宝探しゲーム」とは、愛犬の大好きなおやつやおもちゃを宝として、愛犬が見ていない隙に飼い主さんが宝を部屋のどこかに隠して、探させる遊びです。
嗅覚を使って宝を探し出すことで、犬の本能である狩猟本能を満たすことができます。愛犬がお宝を見つけられたら、思いっきり褒めてあげましょう。
もっと手軽な方法としては、紙コップをいくつか用意して、どのコップにおやつが入っているかを当てさせる方法もあります。
おもちゃでストレスを発散させる
犬用のおもちゃを使って遊ぶことで、愛犬のストレスやエネルギーを発散させてあげられます。
例えば、飼い主さんと愛犬がおもちゃを引っ張り合って遊ぶ「引っ張りっこ」は、犬の「噛みたい」という欲求を満たします。まっすぐ引っ張るだけでなく、横に振ったり上下に動かしたりしてバリエーションをつけてみましょう。引っ張りっこには、犬用のロープのおもちゃがおすすめです。
また、飼い主さんがボールやおもちゃを投げて愛犬に持って帰ってきてもらう「持ってこい遊び」は、運動量が高く、エネルギーの消費になります。
もし、ボールやおもちゃに興味がない場合でも、音が鳴るタイプのおもちゃには興味を示すことがあるので試してみてくださいね。
知育玩具で頭を使って遊ぶ
知育玩具とは頭を使いながら遊べるおもちゃのことで、知育玩具の中におやつを入れておくと、犬が試行錯誤しながら鼻や手を使って取り出す遊びができます。
代表的なものに、コングという知育玩具があります。100%天然ゴムでできているおもちゃで、ユニークな形をしています。
事前にコングの中におやつを入れることで、愛犬はコングからおやつをとろうとしますが、内側は複雑な構造になっているので、簡単には取り出せません。
愛犬がおやつ欲しさに夢中になったり、頭を使ったりすることで、集中力が上がると言われています。
また、コングは噛みごたえのあるおもちゃなので、愛犬の早食い防止や認知症の予防にも効果的です。
知育玩具には、コングのほかにもカプセル型やパズル型など、さまざまな種類があるので、まずは簡単なものからチャレンジするとよいでしょう。
雨の日にも便利!DeLoreansなら、本当に必要な愛犬との散歩グッズに出会えます◎
雨の日の愛犬との過ごし方や雨の日の散歩のポイントなどについて解説しました。
天気が悪くても工夫をすれば、愛犬と充実した時間を過ごせることがわかりましたね。
DeLoreansでは、愛犬と飼い主の充実のために、徹底的に考え抜かれた散歩グッズを取り揃えています。
特に、犬用のフード付きレインコートは雨の日に散歩に出ても、愛犬がずぶ濡れに鳴るのを防げます。大きさも5サイズ用意しているので愛犬にぴったりな1着を見つけられますよ。
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【動画解説】犬用レインコートを作ろうと思ったわけとこだわったポイントト