犬の寝る位置について徹底解説!寝る場所や添い寝の位置関係から何がわかる?
この記事を監修した人
フリーランス編集兼ライター
穴澤 賢
株式会社デロリアンズ 代表
1971年大阪生まれ。ブログ「富士丸な日々」が話題となり、犬関連の書籍や連載を執筆。著書に「ひとりと一匹(小学館文庫)」、「犬の笑顔を見たいから(世界文化社)」などがある。
いぬのきもちウェブマガジンで「犬のはなし」、sippoで「悩んで学んだ犬のこと」、蓼科高原別荘地では「犬のために山に家を」、雑誌「ねこ」では「犬飼いから見たねこの不思議」などを連載。
「愛犬の寝る位置や場所で愛犬の気持ちがわかる」という話を耳にしたことはありませんか?本当に愛犬の寝る位置や場所によって、愛犬の気持ちがわかるのでしょうか。
今回は、寝る位置や場所からわかる愛犬の心理について詳しく解説します。
愛犬と一緒に寝ても大丈夫なのかという疑問にもふれているので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
寝る位置は、愛犬の心理状態と関係ないの?
結論からいうと、愛犬の寝る位置が、愛犬の心理状態と関係していると断定することはできません。
愛犬によって性格が違いますし、飼い主さんとの関係も違います。犬種や成長段階によっても違うでしょう。
こうした違いがあるため、「ここで寝るのは、こういう心理状態だから」と言い切るのは難しいのです。
その一方で、多くの飼い主さんの見解などから傾向を探ることはできます。この記事では、飼い主の経験則や獣医師の見解などから導き出された傾向を紹介しています。
そのため、参考になりそうなことを紹介していきますが、もしかすると「うちの子には当てはまらないかもしれない……」なんてことがあるかもしれません。
あくまで一例として参考にしてくださいね。
「添い寝の位置関係」からわかる愛犬の心理
添い寝にもいろいろあり、愛犬と飼い主さんの位置関係から、ある程度愛犬の気持ちを汲み取ることができます。
前提として、警戒心の強い犬は人のそばで寝ることは、あたりまえではありません。そのため、愛犬が近くで寝ている場合は信頼されている証拠です。
ここで、犬の添い寝の際の人との位置関係について、考えられる可能性を具体的に紹介します。
愛犬が飼い主の枕元で一緒に寝る
愛犬が飼い主さんの枕もとで一緒に寝る場合、顔を飼い主さんに近づけることで、愛犬が飼い主さんの側にいることを強く感じて安心できると考えられます。
ただ、もし枕に顔を乗せるのであれば、単純に愛犬にとって寝やすい姿勢なのかもしれません。
愛犬が飼い主の背中でくっついて一緒に寝る
背中にくっつくと飼い主さんと広い面積で接するため、温もりを感じやすいところがポイントです。
この場合、愛犬は安心・リラックスしている状態で、心地よさを感じるために背中にくっついているのかもしれませんね。
また、愛犬が飼い主さんに背中やお尻をくっつけてくることもありますよね。背中を預けることは、飼い主さんへの信頼の証と考えられます。
愛犬が飼い主の足元で一緒に寝る
愛犬が飼い主さんの足元で寝る場合は、何かあった際に飼い主さんの身を守ろうとしていると考えることができます。
犬の祖先であるオオカミの習性として、「リーダーを守るために足元で寝る」というものがあります。犬も同じような心理で、飼い主さんを守ろうとしているのかもしれません。
愛犬が飼い主の腕を枕にして一緒に寝る
もともと犬は体を寄せ合って寝る習性があるため、甘えん坊の性格の場合は、寝るときも飼い主さんにくっついていたいと腕枕をねだることがあります。
多くの場合は「飼い主さんが大好きだから」と考えてよいですが、飼い主さんから離れることを極端に嫌がる場合は、「分離不安症」の可能性もあります。
分離不安症とは、飼い主さんと離れると精神的に不安定になり、吠え続けたり、物を壊したり、トイレを失敗したりといった問題行動を起こしてしまう症状のことです。
分離不安症の子は、飼い主さんが近くにいないことに不安を感じるので、飼い主さんとくっついて寝る可能性も考えられます。
愛犬が飼い主の膝の上で寝る
人間の膝の上は暖かくて心地がよいことや、飼い主さんが動いたらすぐに反応できることから、犬は飼い主さんの膝の上で寝ることがあるようです。
また、膝の上を「自分の場所」と捉えている場合は、「飼い主さんを独占したい」という気持ちの表れかもしれませんね。
そもそも、愛犬と一緒に寝るのはよくない?
結論からいうと、愛犬と一緒に寝ても問題はありません。愛犬と一緒に寝ることで、愛犬が安心できる、飼い主さんが癒されるなどのメリットがあります。
しかし、わずかながら以下のような注意点もあります。
- アレルギーや動物由来感染症に注意
- 愛犬のケガや分離不安症に注意
- しつけの方向性に注意
愛犬にノミ・ダニなどがついている場合や、犬の毛によるアレルギーがある場合、一緒に寝ることで飼い主さんにアレルギー症状が出ることがあります。
また、犬と人間との間で感染する動物由来感染症(ズーノーシス、犬などの動物に潜む細菌や寄生虫が人間に感染し、健康に影響を及ぼす感染症)にかかるリスクもあります。
そして、ベッドの高さが高い場合など、愛犬が寝る環境によっては怪我のリスクもないわけではありません。大抵は犬が避けますが、寝ている間に無意識に愛犬を蹴ってしまったり下敷きにしてしまったりする可能性も捨てきれませんね。
加えて、愛犬と一緒に寝ることを習慣づけてしまうと、愛犬が分離不安症(飼い主と離れると健康に影響が出てしまう状態)になるリスクもあります。
分離不安症になると、旅行や出張、入院などで飼い主さんと一緒に寝られなくなったときに、愛犬は強い不安を感じ、パニック状態に陥る可能性があります。
もしこうした注意点が気になる方は、毎日一緒に寝るのではなく、愛犬ひとりで寝ることにも慣れさせるとよいでしょう。
愛犬をひとりで寝やすくさせるためには、快適なベットを用意してあげるのもおすすめです。
DeLoreansの犬用ベッドは、愛犬のことを考え、ふかふか感が長持ちするように作りました。また、ベッドカバーは100%オーガニックコットンでできているので、お肌の弱い愛犬にも安心ですよ。
また、愛犬と一緒に寝ることに関しては以下の記事でも詳しく解説しています。
「寝る場所(寝床)」からわかる愛犬の心理
犬の心理によって、寝る場所にも違いがでてくるのでしょうか。
愛犬がリビングで寝る
愛犬がリビングで寝るのは、家族の気配を感じられるからだと考えられます。
元来、犬は群れで行動します。そのため、人が集まるリビングは安心して眠れる場所の1つなのでしょう。
ただし、夜遅くまで室内が明るかったり人が活動していたりすると、愛犬は気になって安眠しづらくなります。
寝床をリビングに作る場合には、夜間はなるべく暗くて静かな環境を作ってあげることが大切です。
愛犬がクレートで寝る
クレートは周囲が囲われているため、外敵から身を守れる、自分の縄張りにできる、ほかの環境から遮断できるなど、愛犬にとって安全だと思える環境が整っています。
そのため、愛犬がクレートのなかで寝るのは巣穴の中で寝ているような安心感があるからだと考えられます。
愛犬が枕の上で寝る
枕は飼い主さんの匂いをより強く感じられる場所です。飼い主さんの存在を強く感じられる場所にいて、安心したいのでしょう。
または、単に枕の上が心地がよいという理由から寝床に選ぶ場合もあるようです。
愛犬が寝る位置を頻繁に変えるのはストレスが原因?
愛犬が寝る位置を頻繁に変えるのには、主に以下の理由が考えられます。
- 体温調節がしたい
- 気分や寝心地に合わせたい
- 飼い主さんの気配を感じたい
犬の眠りに関するメカニズムは、まだ完全に解明されてはいません。
しかし、犬の眠りの特徴として、人間のように一度にまとまった睡眠をとるのではなく、浅い眠りと覚醒を短時間ずつ繰り返し、短時間の睡眠を複数回とっていると考えられています。
そのため、夜中に頻繁に起きて寝床を変えていても、愛犬にとって問題のある行動とは言い切れません。
犬は人間よりも汗をかきにくく、体温調節を苦手とします。そのため、部屋が暑かったり寒かったりした場合、場所を移動することで快適な寝床を選んでいると考えられます。
また気分や寝心地によって、寝床をフローリングやソファ、ペットベッドなどへ変えることがあります。
そのほか、飼い主さんが移動するたびに、愛犬も飼い主さんの気配が感じられる場所に移動することもあります。
愛犬にとってストレスになる寝床の条件とは?
愛犬が快適な寝床を求めて位置を変える一方で、愛犬にとって寝づらくストレスになる寝床もあります。
犬にとってストレスになる寝床は、主に以下のような場所です。
- 廊下やドアの近くなど人通りの多い場所
- テレビの近くなど常に騒がしい場所
- 窓や玄関など寒暖差が大きい場所
- 飼い主さんの気配を感じられない場所
愛犬が健康に過ごすために、良い睡眠は欠かせません。飼い主さんは、愛犬の寝る環境を見直し、安眠できる環境を整えてあげることが大切です。
寝る位置だけじゃない……。快適な眠りには「犬用ベッド」がおすすめ◎
どのようにして寝るかは、基本的に愛犬の好きにさせて問題ありません。
愛犬の寝ている位置や場所が気になったら、ぜひこの記事を参考にしながら、愛犬の心理を観察してみてくださいね。
犬は自分の匂いのしみついたものを好む傾向にあります。そのためDeLoreansでは、犬のために長年使用できるものを、という思いから犬用ベッドを開発しました。
犬用のベッドは、初めはふかふかしていても何度か使っているうちにすぐにへたってしまうものも多いです。
DeLoreansの「犬用ベッド」は、一般的な犬用のベッドと比べて約2倍の中綿を使用しているため、最低でも3年はへたらずにふかふかな状態を保ってくれます。
生地はオーガニックコットンを使用しており、皮膚の弱い子やアレルギー体質の子にもおすすめです。本体は丸洗い可能で、カバーのチャックが左右2か所あって取り外しが簡単なので、おしっこなどで汚れてもすぐにお手入れできるのは安心ですね。
また、ベッドの中の替えクッションや替えカバーなど、パーツアイテムの販売もしているのも、愛犬に同じベッドを長く使ってもらえるポイントです。
詳しく動画でも解説しているので、ご覧ください。
【動画解説】このベッドを作ろうと思ったわけとこだわったポイント